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認知症高齢者のマイナンバー記載について

介護現場で生じるマイナンバーに関わるトラブル

AS_94216101マイナンバー制度が始まりましたが、介護現場ではこの制度によって問題が生じることが増えています。そもそもマイナンバー制度というものがあることを知らない高齢者も多くいます。認知症の高齢者の場合、制度に関する書類が届いてもその重要性を把握できずに捨ててしまうということもあります。

また、個人番号は各種行政手続きにも関わってくる大事な個人情報なのですが、認知症の高齢者の場合にはこの個人番号を誤って他人に教えてしまう、という問題もあります。施設に入居している認知症の高齢者の場合には施設側の対応も問題になってきます。この場合には、入居している施設に個人番号が送られることになります。原則として個人番号は本人に届けられることになっていますが、認知症の高齢者に個人番号の通知を手渡すと失くす恐れもあり、個人番号の施設での扱いは気をつけておかないといけません。

AS_99895520「施設では個人番号の通知を開けずに認知症の高齢者の家族に渡す」「家族に許可を取って施設で管理する」「本人に管理させる」といったように色々な対応法がありますが、未だに個人番号制度自体が始まったばかりであり、その管理法もまだまだ確立していないというのが実際です。とはいえ、施設としてやっておくべきこととして「個人番号に対する方針を定めておく」ことは大事です。こういった方針がないとマイナンバーの管理において混乱が生じてしまい、余計なトラブルのタネになりかねません。

個人番号の諸事項を定めた番号法では不正に他人の個人番号を法律で定められた人以外が入手したり、利用すると処罰されるといったことも規定されています。同時に、場合によっては他人の個人番号であっても、預かり保管することは許可されています。しっかりとこうした法律事項を押さえて、方針を確立していくことが大事です。

マイナンバーで生じる行政上の問題

AS_98137335マイナンバーの受取を無事に済ませても安心はできません。このマイナンバーは行政の現場でも色々なトラブルを起こす要因になります。例えば認知症の高齢者は介護施設での介護が必要となってきますが、施設に入るために要介護認定をしてもらうためにもこの個人番号は必要になってきます。12桁と桁数も多いために、認知症人にとってはその記入も大変なことです。

自治体の行政窓口では「マイナンバーが記入できない・マイナンバーがわからないから手続きができない」なんてことがないように、認知症の高齢者の場合には特別な措置が適用されることがあります。例えば要介護認定のための手続きをする際に、認知症の高齢者であればマイナンバーの番号記入欄が空白であっても問題なく手続きできるようになっています。このように取り組みが図られている例もありますが、やはり行政や介護現場ではマイナンバーは混乱の元です。

AS_101033096要介護認定をしてもらう際にとどまらずマイナンバーは色々な場面で必要となってきますから、他にも色々な措置が図られていくことになるでしょう。これからもこういったマイナンバー絡みの問題は生じてくるでしょうが、だからこそ認知症の高齢者の近親者がしっかりと対応していかなければいけません。マイナンバーの記入が必要となる場合にはつき添いをする、マイナンバーを他の人に知られないようにマイナンバーが記載された書類は金庫にしまう、といったような措置が大事です。

他にもマイナンバーが記載されたカードを万一失くしても良いように、マイナンバーを書いたメモを用意しておくことも良いでしょう。認知症の親がいてマイナンバーを施設に管理してもらう際にも「その施設がどのような方針でマイナンバーを扱っているか」といったことは聞いておいた方がベターです。

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