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介護が必要なのにデイサービスを嫌がる場合はどうする?

高齢になって介護が必要になると、デイサービスの利用を考える方も多くいるものです。しかし、施設へ通うことを嫌がる高齢者の方もおり、それに悩まされているご家族も少なくありません。ここでは、デイサービスを嫌がる理由と、その解決方法についてご紹介します。

デイサービスに通いたくない理由とは?

AS_85374902デイサービスを嫌がる理由は人それぞれ違いますが、たとえば下記のような原因が考えられます。

・人に迷惑をかけたくない
高齢者の方は、人に迷惑をかけたくないという思いを強く持っている方が多いといいます。体を自由に動かせないことで介護スタッフの方に迷惑をかけてしまうのがイヤだという方もいますし、お金が掛かって家族に迷惑をかけるのでイヤだという方もいるようです。

・つまらない
レクリエーションの内容が楽しくない、施設にいても退屈など、「つまらないから行きたくない」という方もいます。あるいは、雰囲気に馴染めないと悩む方もいるようです。とくに、人見知りの方にとって介護施設は居づらい空間でしょう。他の利用者やスタッフの人と話せるようになることで、「つまらない」という気持ちも抜けていくかもしれません。

・自宅で過ごしたい
自宅でのんびりと過ごしたいという思いが強く、デイサービスに通いたがらない方もいます。誰でも、慣れない場所で過ごすことには抵抗があるものです。通い始めに嫌がるのはある程度仕方がないことなので、焦らずに様子を見てあげることも大切です。

・スタッフを信頼できない
まったく知らない人に世話をしてもらうのがイヤなのは当然のこと。はじめのうちはスタッフとの信頼関係を築くところから始まります。反対に、信頼関係が構築されれば楽しく通えるようになっていくことでしょう。

・「デイサービス=嫌な場所」と認識している
まったく通おうとしないからと言って、無理やり連れ出してはいけません。無理に通わせると、「嫌な場所」という印象だけが残り、より嫌悪感が強まってしまうのです。どうしても動いてくれなかったとしても無理に連れていくのではなく、自分から動いてくれるのを待つようにしましょう。

デイサービスに通いたくなるためのポイント

AS_91813642上でもあげたように、デイサービスに通いたがらないのは何かしらの理由があります。まずは、家族の方や介護スタッフがその理由を見極めてあげることが大切です。「行かなければならない」と強制されるだけでも嫌がってしまうことがあるため、「無理はしなくて良いよ」と優しく声をかけてあげましょう。どうしても嫌がる場合は、その日は施設へ行くのをやめて自宅で過ごすのもひとつの選択肢です。

もし、施設内で受けるサービスに不満を持っているようなら、何が嫌なのかを見極めてあげましょう。デイサービスで受けられるサービスには、食事や入浴、レクリエーションなどがありますが、入浴を嫌がる方や、レクリエーションをやりたがらない方は少なくありません。とくに、レクリエーションは施設によっても全く違い、手芸や折り紙などを行うところもあれば、体を動かして運動をする場合もあります。人それぞれ好みは異なるため、その人に合ったレクリエーションを行う介護施設を選んであげることも大切です。

そして、もう一つ大事なポイントは、利用者の方が利用しやすい環境作りを整えてあげることです。利用する方は誰でも最初は不安なはずです。介護スタッフはその想いを汲み取り、どのように接するべきかを慎重に考えなければなりません。利用者との信頼性を築くために細かい気遣いをしてあげることが、利用したいと思うきっかけにつながることでしょう。

プライドを傷つけない方法

AS_49421613介護の現場では、ご飯をこぼしてしまったり失禁してしまったりといった光景も珍しくありません。慣れているスタッフからすればそれほど大きな出来事には感じないかもしれませんが、本人にとっては酷くプライドが傷ついてしまうこともあります。片付けをする時には、嫌そうな顔をしたり叱ったりしないようにしましょう。こうした事態に遭遇した際には、優しく声を掛けてあげることが重要です。

また、介護者が良かれと思ってとった行動が、要介護者のプライドを傷つけてしまうケースもあります。歩行の手伝いをしようと思ったら、自分一人でできると怒ってしまうこともありますし、食事や入浴時にも手伝い過ぎが原因で本人のプライドを傷つけてしまうことがあるのです。その人ができる範囲とできない範囲をきちんと把握し、できない部分だけをサポートしてあげるのが介護者の役目です。手伝い過ぎはプライドを傷つけるだけでなく、機能向上の妨げにもなるので注意しましょう。

デイサービスで役割を与える

自分がそこにいる意味があると感じてもらうことも大切です。できる範囲で、あえて手伝いを頼んでみると良いでしょう。役割を与えることで自分がそこにいる意味を感じ、積極的にデイサービスへ通おうという気持ちが芽生えることもあります。

具体的に行動をするのではなく、「○○さんがいないと寂しいよ」と言ってあげるだけでも気持ちが変わるようです。「大勢いる中の一人」にしてしまうのではなく、「あなたがいることが大切」と個を尊重してあげることで自尊心が満たされ、居心地のいい空間だと感じられるようになるのです。

家族が一緒に行く

AS_47208439どうしてもデイサービスへ行くのを嫌がる場合には、家族や介護者の方が一緒に施設へ行くのも良いでしょう。知らない人しかいない空間に突然置いてかれるのでは、不安になって当然です。慣れるまでは家族が一緒に付き添ってあげることで、利用者の不安を取り除くことができます。施設に打ち解けてきたと感じたら徐々に滞在時間を短くし、最終的には一人でも問題なくいられるようにしていきましょう。

利用しやすい環境づくりを

デイサービスを嫌がる高齢者の方は多くいるものです。その際、すぐに諦めてしまうのではなく、なぜ嫌がっているのかを考え、その要因を一つずつ取り除いていくことが大切です。案外、原因をひとつ解決することでスムーズに通えるようになることもあります。家族の方と介護スタッフで連携して高齢者の方ときちんと向き合うよう努め、みんなが気持よく過ごせる環境づくりを目指しましょう。

 

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