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殺人事件や無理心中を防ぐために介護疲れ度をチェックしよう

介護疲れによる殺人事件、無理心中などのニュースをしばしば耳にする昨今です。たとえば、認知症の方を介護している家族は、徘徊させないために気の張る時間も多く、妄想による攻撃的な言葉を受けるなどして、精神的に追いつめられてしまうこともあります。最悪の事態を回避するためにできることはないのでしょうか。

■介護ストレス、感じてませんか?

AS_96310155介護は肉体的、精神的ともに疲れるものです。警視庁が平成23年に発表した資料によれば看病や介護の疲れが原因で自殺にまで至ってしまった人は年間で317人にものぼるということです。50代から70代がもっとも多く、老々介護の傾向が見られるとともに、年を追うごとに増えているというのが実態です。

介護ストレスは「自分の自由な時間がなくなる」ということから始まります。とくに認知症は妄想や幻覚を伴うこともあるので、家族ということさえも忘れられてしまった状態で相手をしなければいけない辛さもあります。夜中に突然暴れだしたり徘徊したりすることもあるので、もし自宅介護をしていたとしたら文字通り24時間目を離すことができないため、とても自分の時間を持つどころではないのです。

■介護疲れをチェックしてみましょう

「介護疲れは自分には関係ない」と、思っている人ほどその危険性があることも少なくありません。「これぐらいの我慢は普通のこと」と、頑張ってしまう人ほど、緊張の糸が切れた時に最悪の事態を招きがちです。まず、介護疲れをチェックして、自分の状態を正しく知りましょう。

たとえば、最近、人に会うのが億劫になっていませんか?
ちょっとお茶を飲む、ランチをするといった息抜きの時間を作り、家族以外の外の世界との接点を持つことも大切です。わずかながらでも外部との接触はあるものの「声が小さくなった」などと指摘されることが多い場合は注意が必要です。精力的に行動できないのは気持ちのどこかに問題があることも多々あるからです。

気持ちの面でいえば、記憶力、判断力が落ちていると感じることはありませんか?
何でもない場面で急に緊張したり、無性にイライラしたり、自分への評価が落ちていたら気をつけましょう。とくに、これまで好きだった趣味のことにとりくんでいてもまったく楽しさを感じられなくなったら、心が悲鳴をあげ始めているサインです。

AS_82114054心の辛さは必ず体にも出ます。最近、食欲が落ちる、好物を食べても少しも美味しいと感じられないといったことはありませんか?
夜中、早朝に突然目が覚めてそのまま眠れない、寝付きも朝の目覚めも悪いということはないでしょうか。腹痛、頭痛、便秘、下痢、動機、めまい、多汗症などの原因不明の不調がある場合、それらはストレス由来の可能性が少なくありません。とくに1ヶ月以上症状が続いている時は心身に何らかの問題が派生していると考えられますので、早急に心療内科などを受診することをおすすめします。

■ひとりで介護を背負い込まない

介護はひとりでできるものではありません。物理的には可能かもしれませんが、ひとりで背負い込むのは心身ともに相当な無理をしなければいけません。家族で交代するなど、少なくとも週に1日は介護のことをすべて忘れることができる時間を作ることも大切です。

介護は経験したことがある人でなければ、つらさの本当のところを理解できないものです。介護経験がある人に相談して、気持ちを共感してもらうだけでも楽になることもあります。経験者の知り合いがいない場合には、そういった分かち合いのためのボランティアサークルなどを利用してみるのもひとつの方法です。まったく知らない人の方が友人知人のようなしがらみのある関係よりもむしろ話しやすいということもあります。

介護疲れは分かち合う人を見つけることが何よりも大切です。頑張りすぎる人こそ、本音、弱気をさらけ出せる環境を少なくともひとつはどこかに必ず確保しておくようにしてはいかがでしょうか。

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