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先祖代々の土地、売却したくないけど相続するときの対策はある?

日本の歴史をひも解くと、古くから日本人は土地に対するこだわりが強い民族でした。これは、戦国時代や江戸時代に大名や藩主から土地を与えられた武士が、その地を一生懸命発展させてきたという事実を見ても明らかです。現代でも先祖代々与えられてきた土地を守るために、相続対策を検討する人は少なくありません。ここでは、相続時に先祖の土地を守る方法をご紹介します。

■相続時に故郷の土地を手放すべきか

AS_97834975元々、親と一緒に暮らしていた土地を離れ、本人たちは都心部でサラリーマンとして働いている人もいると思います。仮に親が亡くなったあとで故郷に戻る意思がない場合、残った土地は放置されたままになるはずです。

本来、空き家になってしまった物件の処分は、思い切って売却してしまうのが賢い方法です。相続税は原則的に現金で一括納付することが求められるので、現金を用意する必要があります。不動産を売却してしまえばこの問題は解決しますが、先祖代々の土地を大切にしたいと考える人には決断が難しいかもしれません。

■更地と空き家のリスク

先祖の土地を守りたいと決断した場合、自分たちで所有することになります。このとき、注意しておきたいポイントは固定資産税が発生する点です。住宅を更地にしてしまったり空き家のまま放置したりすると、相続が難しくなってしまいます。なぜ、更地や空き家の相続が大変なのでしょうか。

まず、更地は、住宅や駐車場などと比べて土地の評価額が高いです。遠方で管理できないからと言って更地にしてしまうと、固定資産税が上がってしまいます。先祖代々の土地かもしれませんが、使っていない場所に多額の税金を支払うのは大きな痛手になるはずです。

次に、空き家の場合を見てみましょう。2015年から、空き家にかかる固定資産税が従来の6倍になりました。空き家があることで倒壊する危険性や衛生面の問題、犯罪利用などのリスクを軽減する狙いがありますが、相続人側からすると大きな問題です。

■家や土地を守る選択肢はリロケーションか貸駐車場

AdobeStock_89761564経済的にもダメージを受けずに先祖の土地を守るには、固定資産税を極力抑えることが重要です。何らかの形で使っていれば固定資産税は減ります。そこで、貸駐車場にするかリロケーションで貸し出すべきです。

まず、更地をアスファルトに舗装すると、それだけで土地の評価は半値程度まで下がります。そのまま遊休地を貸駐車場に転用してしまえば、収益が見込める土地に変身します。建物を取り壊す必要はありますが、土地の名義を守ることができる方法です。

家を取り壊さずに使うなら、リロケーションで貸し出す方法もあります。通常の賃貸物件の場合、更新はありますが居住期間の定めはありません。しかし、リロケーションは期間を限定することができる賃貸の方法なので、一定期間が過ぎたら借主に立退いてもらえます。定年退職後、故郷に戻って暮らそうと考えているなら有効な方法です。

■大切な先祖の土地を守り続けよう

先祖代々引き継いできた土地は、できるだけ手放したくないものです。しかし、自分たちが現在暮らしていない場合、管理が大変になるばかりか、固定資産税も取られてしまいます。そこで、貸し駐車場や賃貸・リロケーション物件に転用し、収益物件にすれば一石二鳥です。相続で悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか。

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