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介護相談員が受けた相談の実例

現在、全国で活動している介護相談員は4000人にものぼると言われています。介護する側の悩みももちろん尽きませんが、介護されている側のお年寄りにもじつはさまざまな悩みがあるものです。高齢者から介護相談員に寄せられた悩みと解決へのアドバイスの実例をいくつか紹介します。

【入れ歯の問題】
AS_67317288入れ歯を利用している高齢者は少なくありません。なかでも、脳出血などで片噛みになってしまうと、それまで使っていた入れ歯がどうしてもあわなくなってきます。入れ歯が合わないと食事も楽しめませんし、それでは生きるパワーの源を補充できなくなり、身体だけではなく心にも多大な影響を及ぼします。

入れ歯に関する相談を受けた介護相談員は、もし、高齢者が施設などに入居している場合にはまずスタッフにすぐに相談することをおすすめしています。歯科医や歯科衛生士による定期的な口腔ケアを実施している施設も多く、そういった機会をぜひ利用するようにとアドバイスすることが多いようです。

ただ、認知症の場合には、本人が入れ歯の不具合をうったえてもとりあってもらえない場合もあるので注意が必要です。実際に食事量が減っていないか、体重が減少していないか等、しっかりと見定めていく必要があるのではないでしょうか。

【災害時に対する不安】
地震のニュースが増えるにつけ、施設に入居している高齢者やその家族からの、災害時の不安に対する声も増えています。とくに、非常口が荷物でふさがれているなど、施設に関する不安をもらす人も少なくありません。

そのような相談を受けた介護相談員は、施設に対して災害に対する意識を高めるようなアドバイスを行います。避難ルートの確保など、他の組織の例を具体的に提示するなどします。避難経路の確保に関しては、どの施設も気にしてはいるものの、具体的にどうしたらいいのかわからないということも多々あり、複数の施設を目にすることも多い介護相談員の経験がいかされています。

【リハビリに関する希望】
AS_62669026リハビリをどれだけ重視しているかというのは施設によって異なります。「リハビリルーム完備」とあって安心して選んだのに、じつは部屋があるだけでほとんど使用されていなかったという例もけっしてめずらしくありません。

しかし、リハビリを希望している人がいる旨を介護相談員が施設に伝えたことにより、一時的に中断されていたリハビリルームの活用が再開されたケースもあります。もし、お困りの場合には一言、相談してみることを強くおすすめします。

【食事に関する希望】
施設に入居している高齢者から「お雑煮を食べたい」といった、ささやかなお悩みが介護相談員に寄せられることもあります。確かに、施設によっては高齢者が喉につまらせやすいお餅はいっさいメニューに取り入れていない場合もあります。

しかし、そんな小さなひとつの声から、施設職員によるお餅つき大会開催へと発展した例もあります。お雑煮だけではなく、きな粉、大根おろし、砂糖醤油など、さまざまな味が用意され、入居者の皆さんが大変喜ばれたということです。もちろん、万が一のために、吸引器を用意するなど、万全の体制でのぞんだということです。

……いかがでしたでしょうか。じつは、高齢者の悩みはこの他にもたくさんあります。ひとつずつでも解決して、より豊かな毎日を過ごして欲しいところです。なかには、聞き逃してしまうようなささいな問題もあるかもしれませんが、本人はとても悩んでいるという可能性もゼロではありません。身内には話しにくいことだったとしても介護相談員にはうちあけてくれるかもしれませんので、遠慮せずにどんどん利用してみることをおすすめしたいと思います。

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