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介護者の心の健康を守るにはどうすれば良いのか

介護者は心身ともに疲弊しがちです。とくに注意したいのが心の健康です。在宅介護をひきうけるような人はもともとがんばり屋な傾向もあり、つい無理をしてしまいがちです。自覚はなくても定期的にメンタルヘルスケアをすることがいかに重要か、説明していきたいと思います。

【介護を引き受ける子どもの特徴】
AS_48616486何人か兄弟姉妹がいて、それぞれ自分たちの家族や生活ももちろん大事です。そんな中でも介護を引き受けることができる子どもというのは、優しい上に真面目なことが多いようです。しかし、じつは生真面目さが時には仇になることもあります。

ある統計によれば、実直な人ほどうつ病を発症しやすい傾向があるそうです。一生懸命に物事に取り組んだにもかかわらず、満足する結果を得られなかった場合、うつ病になりがちなのだそうです。介護はなかなか結果が出にくいもので、真面目な人ほど自分を追い込んでしまいがちなので注意が必要です。

【できれば仕事と両立させる】
介護のために仕事を辞めてしまうような人もいますが、それは心の健康という観点からすると、あまりおすすめできません。最近では介護休業法も整備されているので、そういったものを活用しつつ、できれば自分の世界を手放さないでいることも、うつ病予防には非常に大事です。

もし、仕事と介護の両立が難しいのであれば、週に1回程度の趣味やボランティア活動でもかまいません。介護だけが自分の世界にならないように外部とのつながりは必ず保っておくようにしましょう。

【感情の爆発は小出しにする】
認知症の介護マニュアルなどを読むと「失禁しても怒ってはいけない」などと書かれています。認知症患者には学習能力がないので、怒っても意味がないというのです。確かに何の改善も見られないかもしれませんが、介護者の感情をガス抜きする効果はあるといえます。必ずしもマニュアル通りではなくても、怒りたいと思ったら声をあげることがあってもいいのです。

あまり我慢を続けていると、爆発した時には取り返しがつかなくなってしまうことが多々あります。優しく我慢強い子どもほど、一度感情が暴走しはじめると収集がつかなくなります。二度と被介護者の顔を見たくないという絶縁状態になってしまったり、さらに最悪の事態さえ招きかねません。そうならないように、普段から感情の表出はできるだけ小出しにしていくように注意しましょう。

【たまには介護を一切忘れる】
AS_103018684介護者の心の健康を守るためには、時には介護のことを丸一日忘れて過ごすことも非常に重要です。ショートステイなどを利用して、何日か旅行に出かけてみるのもいいでしょう。

介護者と被介護者の物理的な距離を設けることも時には大切です。いくら気分転換といっても、被介護者が近くにいては気になって当たり前です。かといって、放置するわけにもいきません。ショートステイを利用すれば、介護のプロが設備の整った施設で面倒をみていてくれるので心配ありません。日頃からデイサービスなどを利用して、被介護者がなじめる施設を作っておくようにすればなおいいでしょう。

【先々のことを決めておく】
被介護者が元気なうちはなかなか切り出しにくい話ではありますが、先々のことを相談しておくというのも重要です。介護はどうしても先行き不安になりがちなので、未来のことをひとつでも多く具体的に決めておくことは精神を安定させるためにもかかせません。相続のことも含め、ひとつひとつきちんとしておくことをおすすめします。

……いかがでしたでしょうか。介護に取り組んでいる最中は、つい自分のメンタルケアは後回しにしてしまいがちです。しかし、こじらせないうちに、できるだけ早く何らかのケアをしておくことをおすすめします。

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