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高齢者向けの買い物サービスについて

一人暮らしの高齢者、または一人で家に置いておけない高齢者がいる介護世帯にとって買い物は非常に頭を悩ませる問題です。しかし、じつはこういった「買い物難民」のためのサービスがあることをご存知でしたか?「買い物難民」お助け事業について紹介します。

【経済産業省が主導】
AS_53321416じつは、日々の買い物にも苦労している高齢者は少なくありません。とくに地方では、近隣の商店が次々と閉店してしまい、車でなければ行けないような大型ショッピングセンターだけが残っているという光景もけっしてめずらしいものではありません。

このような状況でいわゆる「買い物難民」の数は増える一方で、これまではボランティア団体やNPOがサポートしてきました。しかし、2011年からは経済産業省が約3億5000万円の予算を投じ、全国の48事業所の取り組みを推進しています。以下、いくつかの実例を紹介します。

【見守りも兼ねた宅配】
熊本県荒尾市では、人口流出によって著しく高齢化がすすみ、商店街の利用者も急激に減少してしまいました。そこで、商店主たちは「中央青空企画」という企業組合を立ち上げ、高齢者向けのみにスーパーマーケットを開設することにしました。半径300mの150世帯を対象にしながら、一日の売上は平均してほぼ10万円を達成しています。

しかし、このミニスーパーマーケットにされ足を運ぶことが難しいお年寄りもいるため、の宅配を「買い物難民」サポート事業としてスタートしました。注文のあった高齢者宅にバイクで回るというものですが、見守りも兼ねているなど、高齢者の安否確認・健康管理にも役立っています。

【山間部への移動販売】
地方では山間部に住んでいるお年寄りも少なくありません。介護が必要な人はもちろん、元気なお年寄りにとっても山間部から買い出しに出かけるというのは大変な負担です。

そのような問題を解決するため宮城県角田市の臥牛三敬会では「買い物難民」サポート事業として「虹の架け橋 まごころおお届け便」というサービスを実施しています。協力店舗の食品を搭載して山間部をめぐる移動販売車ですが、テーマソングの水戸黄門が聞こえてくるのを楽しみにしているお年寄りも多いということです。

【タクシーサービス】
AS_85374888「車に乗せてくれる人さえいれば自分で買い物ができるんだけど……」という、お悩みを抱えているお年寄りは少なくありません。そんな高齢者のために、埼玉県秩父市の秩父丸通タクシーは市内中心部の商店街と連携し、山間部の高齢者を送迎する乗り合いタクシーを運行しています。

【タブレットの活用】
簡単に操作できるタブレット型端末は、介護の現場でも多いに役立っています。「買い物難民」サポート事業でも、タブレット型端末を利用しているのが、東京都杉並区のフェリカポケットマーケティングです。高齢者がタブレット型端末を使用して、地元商店街が扱っている商品を宅配注文できるようにしているサービスです。

【町営バスの活用】
買い物ができる町まではバスで行くしかないようなエリアに住んでいるお年寄りは少なくありません。しかし、民間バスでは往復で2000円ほどしてしまうようなケースもめずらしくなく、リーズナブルな町営コミュニティバスが非常に役立っています。「買い物難民」のため、町営コミュニティバスの停留所を商店街直近に新たに設置するという取り組みが、石川県富来町で実施されました。それだけでも、日々の買い物の負担はかなり軽減されたと好評です。

……いかがでしたでしょうか。毎日、何気なくしている買い物かもしれませんが、高齢者にとっては思わぬ負担になっていることはけっしてめずらしくありません。今後ますますの取り組みが望まれるところです。

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