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これは認知症のサイン? 初期症状に関する相談

高齢化社会の本格的な到来にともない、認知症患者の数も年々増加の一途をたどっています。認知症はできるだけ早く治療することが非常に大事です。介護に関する相談の中でも「認知症の兆候を知りたい」という声は少なくありません。気になる認知症のサインについて説明します。

【物忘れと認知症の違い】
AS_69363820認知症に関する相談の中でも多いのが「物忘れとの違いを知りたい」というものです。何を食べたのかを忘れてしまうのは物忘れ、食事をしたことそのものを憶えていないのが認知症です。人はどうしても加齢とともに忘れっぽくなるものですが、日常生活に支障が出るほどで、意思疎通がしにくいレベルになってきたら認知症を疑う必要があります。

【うつ病と認知症の違い】
物忘れ同様に認知症と見分けがつきにくいのがうつ病です。気力が低下してしまい、すべてにおいて不安や焦りを感じるのがうつ病、記憶が失われていくことに対して不安や焦りを抱くのが認知症です。

また、うつ病に見られる記憶障害は、忘れたい特定の記憶を消去する傾向がありますが、認知症は最近の出来事をまるごと忘れてしまいます。しかし、じつはうつ病と認知症は似ている部分が多く、精神科医でも判断に迷う場合も少なくありません。おかしいなと思ったら、できるだけ早く認知症専門の病院に相談することをおすすめします。

【認知症の種類】
認知症には大きくわけて4種類あります。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体認知症、ピック病です。

アルツハイマー型認知症は70代以上の女性に多く見られ、会話力、理解力、記憶力が低下して日常生活を正常に営むことが困難になります。急激に進行することはあまりなく、治療によって悪化をある程度抑制することも可能です。

脳血管性認知症は50代以上の男性に多く、記憶障害はあるものの判断能力は残っています。ただし感情のコントロールが難しくなり、激昂するようなこともめずらしくありません。急速な進行が見られるケースもあります。

レビー小体型認知症は高齢者に多いものの40代で発症する人もいます。幻覚を見たり、一日の中で気分に大きな波があることが特徴で精神病と誤診されてしまうこともあります。ピック病は65際以下で発症することがほとんどですが、人格が極端に変わってしまうことが特徴です。徘徊、窃盗、妄言などが見られ、見守りが必要になります。

【危ない初期症状】
AS_64383694いずれにせよ「短気になった」「同じことを繰り返して言うようになった」「身だしなみに気をつけなくなった」というような兆候があったら、危ないサインです。

「時間や場所に関する感覚があやふやになった」「病院で処方してもらった薬の管理ができなくなった」「財布を盗まれたと騒ぐようになった」「急に趣味に興味をなくした」「テレビドラマの内容を理解できくなった」というサインから、家族が認知症に気がついたケースもあります。認知症に気がつくことができるのは、普段一緒に生活している家族だけといっても過言ではありません。定期検診などでは見過ごされてしまうことも少なくないのです。もし「何かがおかしい」と感じることがあったら、躊躇せずにできるだけ早く病院を受診することをおすすめします。

……いかがでしたでしょうか。認知症は物忘れやうつ病と見分けがつきにくいこともあり、気がつくのが遅くなってしまうのもめずらしくありません。「早くに気がつくことができれば……」と、自分を責める家族も多いのですが、それは仕方のないことともいえます。専門家でさえ診断が難しいといわれる認知症。日頃から気になる行動をメモしておくなどして、ホームドクターと連携してきめ細かく見守っていくようにしましょう。

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