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無駄な争いは嫌ですよね・・・知っておきたい『遺言書』の知識

介護をした人が報われるわけではない

AS_96646372高齢化の進む日本では、若い世代の人々が両親の介護を行う光景が当たり前となってきました。誰しも、必ずいつかは歳を重ねて介護を必要とする時が訪れます。最期を迎えるその時まで妻や夫、子どもたちに支えられながら生活を送っていきますが最期を迎えた時残された人々には相続に関する大きな問題が発生します。残された遺産は、相続人と呼ばれる相続を受け取る権利を有するものに与えられていきますがこれは法律によって定められています。

例えば、高齢となった夫婦のうち夫が遺産を残して亡くなった場合、まず配偶者である妻に全遺産の2分の1を受け取る権利があります。次に、子どもが1人もしくは複数いる場合に残りの遺産が均等に与えられます。このように、被相続人との関係性により遺産の分配は予め法律により定められています。

ここで、しばしば発生するトラブルとして介護に貢献した人たちの申し立てが起こります。配偶者である妻や子どもたちの中で最も介護に貢献した人がいる場合、一般的には相続の取り分が増加すると認識している人々が多く存在するためです。

しかし、実際には介護への貢献度が相続に反映されることはなく、どんなに時間や労力を費やしたとしても報われないケースがほとんどです。

貢献した証拠と相手に対する愛情を忘れずに

AS_67141989介護にいくら貢献したとしても相続に反映しない事実が存在する限り、介護への貢献が無駄だと考える人が多く存在します。しかし、一定条件を満たして介護への貢献を行った場合に限り、その行いが報われる可能性があることを知っておきましょう。

では、介護を行った事実が報われるためにはどういった行動が必要なのか簡単にまとめていきます。まず、相続をより多く受け取るための定めに「寄与分」と呼ばれる制度があります。これを認めてもらうための条件を満たした介護を行っていれば、より多くの相続が与えられることになります。

寄与分を認めてもらうには、介護により被相続人の遺産を維持もしくは増加させた事実が必要です。この事実を証明できる最も効力のあるものとして被相続人の遺言書が挙げられます。

遺言書は、特定の人物の行いを事実として示すだけではなく、法律の定める範囲に関係なく相続人を指定することが可能です。また、分け与える方法や金額、人数も全て遺言書に記載された内容が最優先となります。その為、長い時間や労力をかけ介護へ貢献した場合は遺言書を残してもらうと、確実に遺産を受け取ることができます。

とは言っても、遺言書に自分の名前を残して欲しいと懇願するのは簡単ではありません。遺言書を書く側としても、一生懸命尽くしてくれた人に遺産を渡したいと考えるのは至極当然です。何より大切なのは最後まで愛情を持って相手に接する意識です。

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