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増えてる?食事を拒否する高齢者の対処法

高齢者の食事拒否を解消するには

AS_71365271自宅で親の介護を行っている人や仕事でヘルパーを任されている人など、日本では全国に多くの介護従事者が存在します。歳を重ね介護を必要とする高齢者にとって、介護従事者や福祉サービスを提供してくれる場はなくてはならない存在です。若いころはどんなに健康で元気な姿をしていた親も、歳を重ねるとともに体力は必ず衰えていきます。また、高齢化による体や脳の衰えは、しばしば病気よりも困難な弊害をもたらし、高齢者本人だけでなく身近な家族へも苦しみや悲しみを与えます。

介護に携わる人々が経験する機会が多い悩みの1つに、被介護者の食事拒否が挙げられます。食事拒否には決して単純とは言えない様々な原因があり、それらをきちんと理解せずに介護を行うと高齢者本人と介護する側は、お互いに心身を削るような苦労をしなければなりません。日頃介護に努めている人も、これから介護に携わっていく人も、苦悩に疲弊しきってしまう前に正しい知識を身につけていきましょう。

AS_48616667まず、高齢者が食事を拒否する原因には身体的な理由と精神的な理由が存在します。もし、目の前の高齢者が食べ物を口にしようとしなければ、身体面と精神面どちらが原因であるか考えるようにしましょう。例えば、体を辛そうにしていたり、普段の様子に比べて体調が優れないように見えるなら、まず身体的な原因を考えます。ただし、単に体調を壊しているだけだったとしても、そこには体調を壊してしまう原因が少なからず存在します。このような場合は体調を回復させることももちろん大切ですが、体調を壊す原因となっている要素を取り除かなければいけません。

高齢者が精神的な負担により体調を崩すことはよくあるケースなので、そもそもの原因をきちんと理解して解消していくことが大切です。また、体が健康そうに見えても精神面が病んでいることで食事拒否をすることも考えられます。介護を行う側は常に広い視野を持ち、食事拒否に繋がる原因を1つずつ解消していくことが何より大切です。

食事を嫌がる具体的な原因とその対処法

AS_86631713高齢者が食事を拒否する原因として身体的な理由と精神的な理由が存在することがわかりましたが、もう少し掘り下げて対処法とともに考えていきましょう。もし目の前の高齢者が食べ物で遊んでいたり手で触っていたら、高齢者自身が、出されたものを食べ物と認識できていない可能性があります。これは「失認」と呼ばれる症状で、高齢者に頻繁に見られます。失認と感じられた場合は積極的に声をかけ、目の前にあるものが美味しい食べ物だという事実を伝える必要があります。

次に、失認に似た症状で「失行」と呼ばれる症状があります。失行は目の前の食べ物を認識できているにも関わらず、食べ方がわからなくなっている状態です。この状況が長く続くと高齢者本人も大きなストレスを抱えるので、失行と感じられた際は早い対応ができるよう心がけましょう。最も有効的な対処法としては、目の前で自分が食べる姿を見せ、同じように動作を真似てもらうのが良いです。

AS_48616491そして、体はいたって健康でも、認知症を患っている高齢者へは注意が必要です。認知症の特徴として、昨日まで普段通り食事ができていたのに突然食事をしなくなったり食事量が激減するなどの現象があります。認知症はすぐに症状が進行するものではありませんが、時間をかけながら神経の伝達に障害を与えているため、ある日突然神経が働かなくなるケースがあります。

そのような場合、喉や食道の嚥下機能が著しく低下するので、ある日を境に今まで通りの食事が難しくなってしまいます。空腹を訴えながらも食事を摂らない場合や、食事量が極端に少ない場合は嚥下機能の低下を考えてみましょう。対処法としては、固形物やたくさんの咀嚼が必要なメニューを避け、柔らかく飲み込みやすいメニューに変更するのが非常に効果的です。認知症は歳を重ねることで誰しも起こり得ますが、日々の生活で体を動かしたり精神面を健やかに保つことで予防が見込めます。

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